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正論だけでは通用しない ~ 部下を動かす「言葉と感情」の使い方 ~

40代以上の経営者の皆様や、管理職の皆様にお会いすると、たいてい「部下が思ったように動いてくれない」というお話が出てきます。

昭和の時代に育った私たちは、新人のころから、叱られて、鍛えられて、今があります。
まさに努力と根性で、今の地位を築いてきたのです。


「厳しさこそ教育」「感情ではなく結果で語る」――そう信じて走り続けてきたリーダーも多いですよね。

ところが、この信念では、若手世代にとにかく響かない。
どんなに正論を伝えても、さっぱり響かないのです。


結果、「若手は何を考えているのか、わからない」、「上司は怒ってばかり‥」という世代間ギャップが生まれるのです。

叱っても人は動かない

部下がミスをしたとき、「正論」を伝え、叱って正そうとする上司は、まだまだ多くいらっしゃいます。むしろ、それこそが、コミュニケーションであり、強いリーダーシップだと思っていませんか?

残念ながら、迫力満点で叱っても正論は届かず、部下の反発や諦めを買ってしまいがちです。

そこで、ぜひ、おすすめしたいのが、「言葉と感情」にフォーカスしてメッセージを送る方法です。

行動は「言葉と感情」から

実は、人が行動する原理は、とてもシンプルです。
行動のエンジンは「感情」であり、その感情を作るのが「言葉」なのです。

私たちは、頭で考えた言葉から感情を生み出します。一瞬のことなので、無意識のように感じますよね。(ここがどうしても意識できない方は、自分の気持ちを言語化する練習がおすすめです)

言い換えれば、「言葉」をうまく使えば、自分の感情も相手の感情も生み出すことができるのです。そして、そこから行動が生まれます。

つまり、感情が動くような言葉を使って、相手に伝えているかが重要になってきます。ポイントは、行動のエンジンとなる感情をいい方向へ動かすことです。

こうしてほしいと思ったなら、「したくなる」感情を生み出す言葉を伝えればいいのです。

ミスをした部下に、「どうして間違えたんだ!」というイライラを上乗せした言葉より、「ここをこうした方がもっとよくなるよね」と言った方が「改善しよう」という感情・行動につながります。

「ミスが多すぎる!」と大声を出すより、「どこで間違えたか見直してみよう」という言葉の方がPDCAをまわすきっかけ(感情・行動)になると思いませんか?

効果的な言葉とは?

いや、そう言われても…という方たのために、まず簡単にできる言葉をご紹介します。
それは、「認める言葉」と「勇気づけの言葉」です。

すごくがんばったのが分かるよ/ 助かったよ / 君ならできるよ/ 失敗しても改善すればいい / 一緒にがんばろう etc…

どれも耳にすると、前向きな感情が湧いてきますよね。そこから、部下のやる気や挑戦したい気持ちを引き出すのもマネジメント力です。

もう一つ、おまけの効果として、日ごろから部下の感情を意識して声かけしている場合は、信頼関係ができているので「正論」を言っても受け止めてくれる確率が高いです。

ぜひ、毎日のちょっとした言葉を意識して、部下が動きたくなる仕掛けを作ってくださいね。

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