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その返事、ズレてます! 会話が続かない本当の理由

会話が苦手な方は、そもそもちょっとした雑談が苦手だという方がほとんどです。返事をしたら終わってしまうんだけど、何がまずかったか分からないというご質問を時々いただきます。

よく聞いてみると、話しかけられた返事につまずいている方が結構いらっしゃいます。
例えば、こんな返事をされたら、どう思いますか?

「今日は暑いですね」「ええ、8月ですから」・・・「(知ってるわー!)」

「頭が痛いなぁ」「早く寝てください」・・・「(なんで今怒られた?)」

「来週、沖縄に行くんです!」「へー、私は北海道に行くんだけど…」・・・「(私の話、終わりかーい!)」

言われた人は、(  )のような気持ちになるんじゃないでしょうか。私も時々なります(笑)

まさにこんなズレた返事を返してしまうと、もうこれ以上話が広がらず、相手がモヤっとして終わってしまいます。


なぜ「ズレる」のか?

返事がズレてしまうのは、言葉のキャッチボールが出来ていないからです。キャッチボールと言ってもいろいろあります。

①相手の言葉をきちんと受け取っといない(質問に答えない返事)
②自分の言い分だけを言っている(雑談ではなく説得)
③相手にパスを回さない(自分の話をしたいだけ)

これをしていると、結果的に、どんどんズレます。

特に雑談は会話の入口。まずは、関係性を温めたり、近づけたりするのが目的です。ですから、面白いことを言わなければ!…とがんばったり、無理に新しい情報を提供する必要はないのです。

当たり前のことに見えますが、会話の癖がついつい出てしまう私たち。
本人はズレていることに気付かず、何だか盛り上がらない。そして、雑談は苦手と決めてしまったりするんです。

ズレないコツは「よく聞く」こと

それでは、どうしたら、雑談や会話がプレッシャーなくできたり、盛り上がったりするのでしょうか。本質的な解決は、相手に関心を持つことです。すると、見えないものが見えてきます。

そのコツをまとめてみました。

①相手の言葉を「よく聴く」。

特に雑談の場合は、情報交換ではなく、空気や感情の共有がしたいわけです。その場合、よく聴いて、相手の温度感に合わせて、リアクションする。「へー。そうですか。」「いいですね。」が同じ温度感で言えると最高です。

②余力があれば、広がる質問を。

相手の言葉をよく聞いて、膨らみそうなところを質問します。その時、YES/NOで答えられる質問ではなく、話が広がる質問をするのがおすすめです。

●「先週、初めて乗馬をしたんです」
   ✕「楽しかったですか?」
   〇「どんな感じでしたか?」「どこでできるんですか?」

③雑談なら話せそうなネタをもっておく

共通点が多そうな話題を持っておくと便利です。

●最近見た映画、本、テレビ
●天気、季節
●食べ物(おいしいお店等)
●スポーツ

慣れてきたら、雑談や会話を始める方に回るといいですね。

「会話」の本当の価値

会社のコミュニケーションで欠かせない、ちょっとした会話。

「雑談?いや~、仕事が出来ればいらないでしょ」という価値観もあります。しかし、雑談や会話には隠されたメリットがあります。

例えば、親しみやすさや安心感を与えるので、情報が入ってきやすくなります。スマホより有益なヒントを得られることも多々あります。

また、人間関係の潤滑油となり、「相談しやすい」「頼みごとしやすい」「ミスしてもフォローされやすい」など、信頼ベースの仕事の土台ができます。

今の職場では、“仕事ができる人”より、“一緒に働きたい人”が活躍する時代になってきています。単なるおしゃべり好きな人ではなく、コツを踏まえておくと

・空気が読める人
・人に関心がある人
・人当たりがよく前向きな人

…として信頼が得られるのです。しかも、もともとの性格ではなく、自分の努力次第で勝ち取れるスキルです。

ぜひ、返事上手になって、会話が続く関係を楽しんでみてください!

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