前職がテレビ局のアナウンサーでしたので、「話す」ことにまつわるスピーチコンサルタントもしております。企業研修でも「話し方」についてお話しますが、最近では言語化する力が、リーダーの必須条件とも言われています。
特に経営層の「話し方」のご相談で、人前で何となくは話せるのだけど、どうもうまく伝わっていない気がする。あるいは、場が盛り上がった気がしない…。存在感を残せなかった。そのような「スピーチ」にまつわるお悩みをお伺いすることがあります。
話す時の印象は、たいてい次の3つでできています。
①話し方(声、間、イントネーション、表情等)
②話の構成
③ジェスチャー(見た目)
それぞれ大切なのですが、今回は、②構成の最初の部分でグイっと引き付ける方法をご紹介します。
なぜ最初が肝心?
何事も第一印象に大きく左右されますよね。話し始めの印象がその後のスピーチに対して「聞くか、聞かないか」という集中力を大きく分けているのです。
テレビのバラエティ番組のレポートを見ていても、タレントさんは大抵大げさに登場します。最近ではSNSの動画でも最初の2秒が大切!と言われています。いわゆる「つかみはOK」という部分です。
スピーチも、最初の部分で「聞きたい」と思えば、身を乗り出して聞いてもらえます。
ちなみに、講演をさせていただくと、スライドがなくてもだれも寝なかった!と驚かれます(笑)
では、スピーチをするとき、最初の冒頭1分で聞いている人を引き込むにはどうすればいいのでしょうか。実は、すぐ使える簡単なパターンがあります。
引き込む冒頭3つのパターン
パターン①問いかけで興味を引く
「みなさんは、○○したことがありますか?」「冒頭でこの言葉を使うとどうなると思いますか?」こんなふうに、まず問いかけからスタートします。聞かれると、つい自分はどうかな…と考えるのが人間です。
パターン②ストーリーを語る
「私が○○したのは、10年前。ちょうど大きな壁にぶつかって、もがいている時でした。」映像が浮かんでくるような語りは、「自分事」に感情移入しやすくなります。
パターン③インパクトのある数字、データを出す
「3万5000回。これは、人が1日に選択する回数なんです。これだけ決断をしていれば・・・」 えー!そんなに?など意外な事実を数字で聞くと、前のめりで聞きたくなりますね。
この3つを使えば、いつもの「○○について話します。まず・・・」という、聞き手が「またか…」と思う始まりから脱却できますよ。
スピーチ全体はPREP法で!
冒頭のインパクトある言葉は、おそらくスピーチでもっとも伝えたいことにまつわるキーワードだと思います。そこから、ぜひ聞き手が「なるほど!」と思う構成でまとめてみてください。
それには、だれでも論理的に聞こえるPREP法がおすすめです。最初と最後に同じことを言うと、言いたいこともすっきり分かり、収まりがよくなります。ビジネスにはもってこいの話す法則です。
PREP法(Point → Reason → Example → Point)
P(結論):「みなさん、冒頭にこだわったことがありますか?今日お伝えしたいのは、『スピーチの冒頭のちょっとした工夫で相手の反応が変わる』ということです」
R(理由):「なぜなら、人は自分が気になることは知りたいという心理があるからです」
E(具体例):「例えば、最初の出だしを工夫すると、自分はどうかなと想像し、さらに解決法を知りたいとう期待感が膨らみます」
P(再度結論):「ですので、皆さんもスーピーチの冒頭を意識してみてください」
いかがでしょうか。ぜひ、人前でスピーチやプレゼンをされる方は、試してみてくださいね。
さて、先日、久々の東京出張でした。
雪の間をぬって、無事お仕事終了。
本当に寒いですね。皆様もお元気にお過ごしください。