「今のって、絶対、余計な一言だよね?」
「あれ?今のは嫌味だったの?」
日々、コミュニケーションを取っていると、こんなふうに思ったご経験は、誰しもあるのではないでしょうか。
逆に、うっかり口から滑り出て、「言わなきゃよかった」と死ぬほど後悔したこともありませんか?
元来、おしゃべりな私は、何度となくあります。
しかし、このモヤモヤを感じたくないからと、会話を減らしたり、いい関係を築くコミュニケーションを減らすのは、本末転倒。もったいないと思うのです。
せめて自分からは、なるべく相手を傷つける言い回しを避けたいですね。そこでおすすめなのが、「言葉のリフレーミング」の練習です。
言葉のリフレーミングとは?
もともと「リフレーミング」とは、心理学用語で「別の視点で物事を捉え直す」という意味です。違う枠組みで見なおすと、同じ出来事でも全く違うものに見えてきます。ピンチがチャンスだった…という感じです。
これを言葉にも応用するわけです。ネガティブからポジティブへの言い換えなどとも言われます。
例えば、こんな感じです。
・遅い → 慎重
・おせっかい → 面倒見がいい
・変わっている → 個性的
・目立たない → 謙虚
見る角度を変えると、愚痴や悪口からほめ言葉へ変わるって、不思議だなぁと思いませんか?
実は、局アナ時代、レストランの取材で、どうにも好みではないお料理を食レポすることになりました。しかし、絶対に、絶対に、「おいしくない!」とは言えない状況です。テーブルの横には、丁寧に作ってくださったシェフが仁王立ちです。
切羽つまった私は、一口食べて、絞り出しました。
「わぁ!初めて食べるお味です!」
切羽つまった割には、いいリフレーミングではないでしょうか!(笑)
おすすめリフレーミング
①「なんか暗いよね」→「落ち着いてて、癒される」
「暗い」は人や場所、両方に使う言葉ですが、人に使うときはほぼマイナスイメージだと思います。そんなときは、ぐっと見る視点を変えて、一気に誉め言葉に!
②「失敗した」→「伸びしろ、まだまだある!」
数限りなく失敗してきた私ですが、当時はこの考え方ができれば、もっと楽になれた気がします。落ち込んでる人に言ってあげたい言葉ですね。
③「行き当たりばったり」→「人生楽しんでる!」
「行き当たりばったり」というと、無責任だったり、深く考えていないように捉えられそうです。しかし、計画がないことを楽しんでいるとも言えますよね。
④「役に立たない」→「いるだけで価値がある」
私ってなんて役に立たないんだろう…。そう思ったことはありませんか。私は娘が2人いますが、このリフレーミングは特に親になって強く思います。大丈夫、いるだけで、価値があるのです。
⑤「あー、困った」→「あー、面白くなってきた!」
このリフレーミングを聞いたときは、本当に驚いたのを覚えています。どうみても、大変な状況だった友人が、それは楽しそうに「面白くなってきた」と言ったのです。
それ以来、私もよく使っているのですが、言うたびに「よし!やってやるぞー!」と元気が出てくるので不思議です。
言葉が思考をつくる
頭で考えたことが「言葉」になると思う人が多いですが、私は、「言葉」が思考を作ると思っています。リフレーミングをしているうちに、ものの見方や捉え方が変わり、性格や行動まで変わってくる人を研修でもたくさん見てきました。
言葉→感情/思考→行動→結果
言葉を変えると、自分も周りも味わう感情が変わります。そして、行動が変わり、最終的に結果が変わります。何より、人にも自分にも優しい言葉は、気分がいいですね。
会社の中で使う言葉を少し意識するだけで、自分のフレーム(枠)が形を変えていきます。部下に、同僚に、やさしい言葉を。
会社のコミュニケーションの第1歩。リフレーミングをぜひ、おためしください。
(*小林朗子Instagramの記事をリライトいたしました。)